【元保育士】「保育園は遊んでばかり」と焦るママへ。園の知育効果と「賢さ」が育つ本当の理由

地球儀

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「幼稚園は文字や英語を習うのに保育園は遊んでばかり…」と焦るママへ。

元保育士で2児の母が、幼児期の「遊び」に隠された知育効果や非認知能力の伸ばし方を心理学の視点で解説!家庭での簡単フォロー術もご紹介します。

「〇〇ちゃんの幼稚園、もう英語やひらがなの練習をしてるんだって…」 そんな話を聞いて、内心ちょっぴり焦ってしまった経験はありませんか?

最近は「認定こども園」も増え、幼児教育に力を入れる園も目立つようになりました。だからこそ、「うちの保育園は泥んこになって遊んでばかり。小学校に入ってから遅れをとらないかな?」と不安になってしまうお母さんはとても多いです。

仕事をしているからこそ、「お勉強の機会を十分に作ってあげられていないかも…」と罪悪感を抱えてしまうお気持ち、本当によく分かります。

でも、安心してください。

元保育士として現場に立ち、プライベートでは2人の子どもを「行事が派手な私立幼稚園」と「のびのび系の公立保育園」の両方に通わせた私の結論は、「幼児期の遊びこそが、将来の学力を引き上げる最強の土台」です。

「ただ遊んでいる」わけじゃない!保育士が仕掛ける緻密な意図

保育園は「ただ自由に時間を過ごさせているだけ」と思われがちですが、決してそうではありません。

保育士は子どもの発達段階を観察し、明確な「ねらい」を持って遊びや環境を組み立てています。

園によって、食育や英語、体操などに力を入れていたり様々ですが、そのなかでもどんな遊びを取り入れるかが大事になってきます。

保育士同士よく話し合い、書類でも計画案をたてます。

私が保育士時代、実際に用意していた手作りおもちゃや活動の裏側を少しご紹介します。

  • 瓶のフタをひねるおもちゃ 2歳児クラスで大人気だったおもちゃ。実は「手首をひねる」感覚を養い、自分で水道の蛇口をひねって手を洗えるようになるための自立支援です。
  • お箸でお豆をつかむゲーム おままごとの延長で楽しみながら、指先の細かい力(微細運動)を鍛え、正しくお箸や鉛筆を持てる土台を作っています。
  • 新聞紙のビリビリ破き 指先をしっかり使う練習と同時に、子どものストレスを健康的に発散する「感情の解放」という大切な役割があります。
  • 床いっぱいの大きな紙でお絵かき 狭い机の上だけでなく、全身を使って思い切り腕を動かすことで、枠にとらわれない表現力や空間感覚を養います。

さらに、春や夏のお散歩で季節の草花に触れたり、季節の歌をうたったり、秋にはお芋ほりをしたり、園庭でサンマ焼きをして立ち上る煙の匂いや「命をいただく実感」を味わったり。 こうした五感をフルに使う体験(感覚統合)こそが、子どもの脳の神経回路を豊かに広げていきます。

毎日の縄跳びで見せた「グリット(やり抜く力)」

4歳児クラスで受け持っていた子どもたちの中に、毎日毎日、黙々となわとびの練習を続けていた子がいました。

最初は前跳びが1回もできず、足に引っかかってばかり。

それでも諦めずに毎日園庭に出て練習を重ね、少しずつ跳べる回数が増え、やがてリズミカルに軽快に跳べるようになりました。

心理学では、失敗しても粘り強く努力を続ける力を「グリット(やり抜く力)」や「グロース・マインドセット(成長思考)」と呼びます。

大人から教え込まれた知識よりも、遊びの中で「自分から挑戦して、できた!」という強い実感(自己効力感)を得ること。これこそが、将来子どもが困難にぶつかった時にも自分で乗り越えていく、一生モノの力になります。

遊びの延長から暗算

我が家の上のお姉ちゃんは、卒園式で圧倒されるほどの声量で6曲ほど歌い上げるような、行事もお勉強も華やかな私立幼稚園に通いました。それはそれで良い経験でしたが、下の子は「もっと自分のペースでのびのび過ごしてほしい」と思い、公立保育園を選びました。

結果として、この環境が息子の力を大きく開花させてくれました。

園にはたくさんの先生がいて、多様な大人から温かく見守られる安心感の中、息子がドハマりしたのが園にたくさん置いてあった「LaQ(ラキュー)」でした。

誰かに強制されるのではなく、自分から夢中になって取り組むことを心理学で「内発的動機づけ」と言います。

この状態の子どもの集中力と吸収力は凄まじく、LaQで立体の作品を作り続けるうちに、空間認識能力や展開図を頭で描く力が自然と育っていきました。

さらに、ある日九九のゲームに興味を持ったタイミングで、保育園の送迎中の車内で九九のCDを流してみました。すると、わずか数週間であっという間に暗記。

我が家では日常的に、階段を上る時に「1、2、3…」と体を使って数を数える遊びもしていました。体を動かしながら感覚として覚える知識は、机上の暗記よりもはるかに深く脳に刻まれます(身体化された認知)。

そこから数の仕組みに自ら気づき、保育園の年長の時点で「2桁×2桁の暗算」を自力で解くようになっていました。

小4になった今でも息子は算数は得意です(漢字は苦手ですが・・)

今よりあの頃のが頭柔らかかったかも・・

園でやらないお勉強は「家庭でちょこっとフォロー」で十分

息子の通う公立保育園では当時文字の書き取りといった授業のような時間はありませんでした。

小学校に入ったとき、「周りの子はひらがなが書けるのに、自分だけ書けない」と自信をなくしてしまうのは避けたかったので、入学前の数ヶ月間、家庭で市販のひらがなワークを買って少しずつ練習させました。

「園でお勉強をやってくれないなら、家庭で1日10分だけ楽しく補えばいい」。 それくらいの肩の力を抜いたスタンスで十分間に合います。

世間には、「保育園は預かるだけで、幼稚園の方がいろいろ学べる」と言う人もまだいます。

でも、それは「認知バイアス(目に見える派手なカリキュラムだけを教育だと思い込む思い込み)」にすぎません。

泥んこ遊びやお友達との喧嘩の仲直り、地道な縄跳びの練習の中にどれほど高度な学びが詰まっているかを、ただ知らないだけなのです。

私の身近な人には、のびのび園出身で国立大医学部に進学した人もいれば、幼稚園でお勉強漬けだったのに後から失速してしまった子もいます。「どの園に通ったか」で子どもの学力が決まるわけではありません。

大切なのは、その園で「どんな遊びに夢中になり、どんな先生やお友達と温かい関係を築けたか」です。

「自分は先生に受け止められている」という安心感(安全基地)があるからこそ、子どもは外の世界に向かって主体的に学び始めます。

保育園で思いっきり遊んでいる我が子は毎日学びの連続です。

ぜひ誇らしく、温かい目で見守ってあげてくださいね。

お子さんが通っている園には、どんな素敵な先生やお気に入りの遊びがありますか?

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