皆さんはHSCという言葉を聞いたことありますか?
HSC=(Highly Sensitive Child)とは・・
ひといちばん敏感な子という意味で、アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱した言葉です。
5人に1人の子がHSCに当てはまると言われています。
気になっていろいろと調べてみましたが、これうちの9歳の娘に当てはまる!と思いました。
赤ちゃんの頃から敏感な子だった・・
HSCとは、障がいや病気ではなく、気質です。
その子の生まれ持った性格です。
5人に1人という確率なので、少数派の部類に入ります。
- 周りの子が気づかないことに気づいてしまう。
- 周りの子が気にならないことが気になって仕方ない。
これで、本人が生きずらいと思ってしまう可能性も多いにあるでしょう。
これには、周りの理解と知識が必要となります。
HSCの子の良いところをどんどん伸ばしていけるのも、環境が大いに影響します。
私もいろいろな本を読み、娘との接し方に気をつけることにしました。
詳しくお話していきます。
もくじ
敏感な嗅覚と味覚
娘は幼い頃から、匂いや味に敏感。
元保育士の私は、いろいろな子をみてきましたが、娘は特に敏感だなと気にはなっていました。
食べ物では匂いで無理なものもあるし、脂っこいものも苦手です。
味に敏感なため、高級品や高級お菓子の良さにもいちはやく気づき「これ、おいしい!」と絶賛します。
でも、安物がおいしいと受ける時もあるのでこればかりはまだつかめていません・・。
特に私も気にならない匂いでも、いろいろな場所に行く度娘は敏感に感じています。
食に関しては、無理なものは無理だし押し付けることはしないようにしています。
弟のトイレトレーニングのパニックがすごかった
息子が2歳の頃、トイレトレーニングを始めました。
弟のパンツにおしっこが出る度に、娘はもうパニック!!
娘が過敏に反応して絶望して泣き崩れていました・・。
ノイローゼのお母さんのようなパニックぶりでした。
私は、息子のトイトレよりもその娘の反応に疲れました。
出先に行くと、「トイレは?トイレ行かないと!!行きなさい!!」
と娘が息子にかーなりしつこく誘います。
そっちにまた私はどっと疲れていました。
息子も素直じゃないので、言うことを聞きません。
うるさいお姉ちゃんに息子もかなり迷惑な様子・・
慎重派な娘は、出先では頻繁にトイレに行きます。
息子はヤンチャな男子・・。
(公共の場で騒がしいし、すぐふざける、食べ方も汚い、お菓子食べすぎなど・・)
その度に娘がイライラしてきつく弟に怒ったり、弟のこと恥ずかしがってかなりいやがります。
息子にも、周りの迷惑にならないよう私から事前にお話しするようにしないと・・と後から反省することもあります。
娘のストレスにもなるので、気をつかいます。
きょうだい仲良しなのは仲良しなんですけど・・。
まあ毎日ケンカはします。
きつく叱るとパニックぎみになる
私が、どかーーんと叱ったり、しつこく言うと、娘が爆発します。
(叱る理由は片づけない、ダラダラなどです)
もうこうなったら大変・・
ひどく泣きわめき、かなりの我慢が限界にきているのがわかります。
私も冷静になり、話をしようとしますが、娘はなかなか落ち着きません。
しばらくして、やっと落ち着き娘と話しをしているととても敏感で傷付きやすい子なのだと気づきました。
弟(息子)との私の接し方などの違いにもすごく敏感で喧嘩の仲裁に入るのも、気をつけないといけないです。
娘と2人の時は穏やかに時が過ぎますが、息子が入ることで、娘がイライラすることが増えました。
もう娘にくだらないことで叱ることはきっぱりやめました。
これからどんどん難しい年齢になってくるので、ここで気づけてよかったです。
誉めて伸ばしていきたいものですね。
娘と2人きりの時間も大事にしていきたいです。
先生が誰かを叱ると過剰反応する
学校では、穏やかで真面目な娘。
先生が誰かを叱る時、自分が叱られていないのに、耳がキーンとなってビクッとするようです。
自分が叱られている気持ちになり、胸がどきどきすると言います。
でも、娘は騒がしいのが苦手なので、授業中には騒がしい子を叱ってもらわないと、集中できないし、ある程度の厳しさも大事だと思います。
難しいところですが、適度に優しい先生はありがたいです。
発表では、もし間違えると泣きそうになるから積極的にはできません。
授業参観では、なかなか発表しない娘にイライラしたこともあります・・
わかる問題でしょ!?手挙げてーー!!
そんな娘が、少しづつ発表できるようになってきたと懇談で先生に言ってもらえて少し安心しました。
先生が、「着眼点がおもしろいし、文章も上手です。しっかりしていますよ!リーダーになってもらいたいぐらい素質があるけど、性格ですからね」などと、おしゃっていました。
2年生の時には、「授業はよく理解できているし、ノートの取り方が高学年なみです。この取り方ができる子は、なかなかいないです」と誉めてもらえました。
目立たない娘のことちゃんと見てくれているんだな、とありがたかったです。
娘の性格と良いところを認めてもらたことも親として嬉しかったです。
もっと前に出て欲しいなどと押し付けられなくてよかった・・
自分たちだけおいしい思いをしない
スイーツなど、夫がいないときに出すと、娘はいつも確認します。
「パパのは?パパのあるの?」
「えー!!パパのないの?かわいそう!!」
とパパの分をいつもやたらと気にします。
パパの分がないときは「パパのはないよー3人で食べよう」と言うのですが・・
自分の少しの分をさらに半分(かなり小さくなる)にして、サランラッブをかけてこっそりキッチンに置いている娘です。
こっそり半分にするのは、私から何か言われるのがいやだからでしょう。
ママのこともパパのことも気をつかうところ、娘らしいです。
そういうとこ、私にはない優しさと正義感です。
(私が、ひどいのか?)
他にもいろいろ
他にも娘の敏感な性格(HSC)の特性がいろいろあるのでざっと挙げていきます。
- こわい場面が出る映画や漫画は無理(鬼滅の刃も見れない)
- 服の着心地に敏感
- 人間観察大好きで、出先でよく人を見ている
- 深く物事を考える
- 周りの人の気持ちを敏感に察知する
- 感受性が強く影響を受けやすい
最後に
HSCといっても、いろいろなパターンがあり、一人ひとりの特性は様々です。
その子の特性を良い方向に伸ばせるかどうかは家庭や学校、保育園などの環境によってずいぶんと変わってきます。
これからもっとHSCの認知度が上がれば嬉しいです。
イラストたくさんで読みやすく、とても参考になった本です